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【ウィシュマさん国賠訴訟】7月20日裁判 記者会見・支援集会 報告

更新日:2023年2月24日



弁護団から、第2回口頭弁論の報告:国側の意見は、核心部分に触れていない

記者会見では、弁護団から、第2回口頭弁論や、事前に国側から示された、第1次準備書面について、以下の報告がありました。


第1次準備書面について、「OS―1の量を増やした、経腸栄養剤を補給した、リハビリをしたなど書かれているが、筋違いのことばかりであり、肝心の、『なぜ点滴を打たなかったのか?』という所に触れていない。」と、強く批判しました。


また、生前のウィシュマさんが映ったビデオの開示について、国側は、「295時間分(全て)の開示をする必要はない。必要な部分を示してください。」ということを言っています。しかし、どの部分が必要なのかということは、295時間分見ないと指摘できません。また、このような、ビデオを全面的に開示しようとしない姿勢に対して、原告の弁護団からは「ビデオのデータは国のもの、国民のものであって、法務省入管のものではない。」と厳しく追及しました。



ご遺族からの意見、挨拶:ビデオが開示されなかったことが残念

ご遺族である妹さん2人は、「裁判でビデオを見せてもらえると思っていたが、開示されず、出すのかどうかもはっきり答えは無かった。時間を無駄にしているように感じた。」という無念さを話されています。また、「法務省入管は、時間をかけて自分たちの間違いを隠そうとしていると思う。」、「ビデオと最終報告書は一致しない所が多く、ビデオを出してもらわないと先に進まない。」という、引き続きビデオ開示、事件の真相究明を求めて闘っていく意志を表明されています。




支援者からの意見、連帯表明:ご遺族の気持ちに誠心誠意向き合っておらず、絶対に許せない

学生の支援者から、国側の準備書面や意見書に対し、「ウィシュマさんの死の責任を認めない内容だ。」、「ウィシュマさんの命を奪われた、ご遺族の気持ちに誠心誠意向き合って、再発防止を徹底化する姿勢は全く感じられません。」と、被告の、ウィシュマさんやご遺族を馬鹿にしているような姿勢に対して、極めて強い怒りが出されました。


ウィシュマさんは、法務省・入管庁の、被収容者の命や健康よりも、母国に送還する業務を優先する、送還方針による犠牲者です。事件の真相究明、再発防止をし、この方針を転換させるために、「現場での活動を一層強化しながら、勝訴判決に向けて徹底して支援していく」という意見表明が出され、「共に闘っていきましょう!」と呼びかけがありました。


第3回口頭弁論の呼びかけ

第3回口頭弁論が、9月14日(水)の14時30分~名古屋地裁で行われます。ご遺族の、ビデオを開示してほしいという道理ある要求を、支援者、日本人がしっかりと支えていかなければなりません。弁護士の方から、裁判官を動かすのは、ご遺族の気迫や、弁護団の努力だけではなく、支援者の皆さんだと呼びかけがありました。第3回以降も、日本社会の注目が大きいということを認識させ、ご遺族の要求を実現できるよう、引き続きご注目、ご協力をよろしくお願い致します。

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