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【2.23入管法改悪反対全国一斉アクション報告】全国で約1000名の方が参加してくださいました!

更新日:2023年3月5日

2023年2月23日、入管の民族差別・人権侵害と戦う全国市民連合(通称:入管闘争市民連合)主催で、「入管法改悪反対全国一斉アクション」を行いました。このアクションの中では二つの要求を掲げました。一つ目は「入管法改悪反対」、二つ目は「仮放免者に在留資格を」です。また、おととし名古屋入管で亡くなったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんの3回忌の追悼の意を込めて、全国各地で行動を起こしました。


全国で、約1000名が参加!

 全国9カ所(札幌、仙台、高崎、東京、名古屋、京都、大阪、広島、高知)で、学生・市民を中心としたアクションと、23日一日を通して、SNSでハッシュタグデモを行い、総勢約1000名の方に、アクションに参加して頂きました。2022年9月4日にも、入管闘争市民連合主催で、①入管法改悪案の提出阻止、②ウィシュマさんのビデオの全面開示を求め全国アクションを行いましたが、9月4日のときからさらに参加人数が増えました。ウィシュマさんの死亡事件からもうすぐ2年が経ちますが、入管問題、帰ることができない当事者に関心を向け、法務省-入管庁による差別、人権侵害に反対している人は減っているわけではなく、むしろさらに増えています。


入管法改悪案を廃案へ、仮放免者に在留資格を

 先日の報道で、入管法改悪案が法務部会で承認され、3月上旬に国会に提出される見通しであるという報道がありました。この入管法改悪案は、2021年、2022年に世論の大きな反対を受け引き下げになったものと、ほとんど変わっていません。その中身は、難民申請3回目以降の人達であれば、難民申請中であっても強制送還を可能にすることや、送還を拒む人に刑事罰を与えるというものです。しかし、難民申請者や送還を拒んでいる人たちは、母国に帰ると命の危険がある、日本に家族がいる、日本に生活基盤がある…など帰国できない事情を抱えた人たちです。罰則等を設けても彼らの帰れない事情がなくなるわけではありません。そのため、入管法改悪法案が成立してしまえば、当事者による強い抵抗を招き、第2、第3のウィシュマさんが生まれることは目に見えています。

 ウィシュマさん死亡事件から2年が経とうとしていますが、ビデオの全面開示・提出はなされておらず、事件の責任もいまだ誰もとっていません。真相究明や再発防止も徹底されず、現在の入管収容施設を見ても、当事者に対する差別、人権侵害は全く改善されていません。そのような状態のまま、当事者1人1人の事情を考慮することなく、一律に「送還忌避者」を厄介者扱いし、追い返そうとする法案は、絶対に阻止しなければなりません!「送還忌避者」の増加の問題は、送還を強化することによってではなく、帰れない事情を抱えた被収容者や仮放免者には在留資格を与えるという救済方針によって解決していかなければなりません。

 法案が提出されるという状況の中で、入管法改悪案の成立阻止、廃案へ追い込む闘いはこれから始まっていきます。これからもぜひ、一緒に声をあげて闘っていきましょう!ご支援、ご協力を、よろしくお願い致します。


各地のデモの様子

東京↓

名古屋↓

広島↓

高知↓



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